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日本NLP能力開発協会の松崎です。
今日は前回お伝えした「リフレーミング」を
他者に使って良い変化を起こす方法をお伝えします。
前回記事「リフレーミングで、ストレスフリーな心を身に付ける」
リフレーミングは、自分自身のストレスコントロールや、
状態をパワフルにすることができますが、
それだけではありません。他者にも使えるんです。
「相手をハッとさせ、変化し、行動させるコミュニケーション」を可能にします。
しかも、即座にすぐに使えます。
ところで、相談を持ちかけられて、
どれだけ話をしてもこちらの意見は聞き入れてくれない、
そんなことよくありませんか?
私も昔、企業の人事部門のマネージャーとして部下を抱えていた時に、
松崎「今度の会議の議事録頼むね」
部下「私、議事録書くの苦手なんです・・・」
松崎「議事録は会議の時にしっかりメモを取ればそんなに難しくないよ」
部下「はい、それはそうなんですが、メモがしっかり取れなくて・・・」
松崎「メモ取る時は、相手のしゃべっていることの全てを取るんじゃなくて、
ポイントをキーワードで書くといいよ」
部下「はい、でもそれがなかなかできなくて・・・」
松崎「(どーせーっちゅうねん)もし、メモが完全じゃなくても、
議事録はストーリーを創るような面もあるから、
会議の目的を意識して、創作活動みたいな感じで書いても意外と良いよ」
部下「はい、・・・でも松﨑さんみたく簡単にできません」
松崎「・・・(うそーん 誰か助けて!)」
皆さんもこんなことありませんか?
仕事ではなくても、家族や夫婦間でどう助言しても結局聞き入れてもらえない。
私がそうだったのですが、短気な人だと、
「じゃあ、テメェのやりたいようにやれよ!」
とか思ってしまいます(本当に短気ですね・・・orz)
こんな、他愛もない内容であれば、大きなトラブルになりませんが、
小さな人間関係の歪みも、積み重なれば深刻な事態になってしまいます。
上司部下の関係が悪化すると、仕事も円滑に回りませんし、
夫婦間の不和で相手に愛想をつかされて、離婚、ということも。
事実、良くある夫婦間のトラブルは
「夫はわたしのことを理解してくれない」「妻は何をいっても分かってくれない」
なんていうことも良く聞く話です(逆もまたしかり)。
私も、一時期、部下にそっぽを向かれるような危機の目前まで行きました。
期待されて任されたチームで、上手くいかないプレッシャーは想像するに難しくないですよね。
「リフレーミング」はそんな時求められる、
「相手を変える」(厳密には相手が自分で変化する)
コミュニケーションを可能にします。しかも、即座にすぐに使えます。
それでは、どうやるのか?
前回の記事をお読みの方は、察しがつくかもしれませんが、
これも相手の行動や考えの「気づいていない良い意図」を活用します。
こんな感じです。
松崎「今度の会議の議事録頼むね」
部下「私、議事録書くの苦手なんです・・・」
松崎「そうなんだ、どんなところが苦手?」
部下「会議中だと、話に意識がいってしまってメモが上手く取れないんです・・・」
松崎「相手の話に集中してると、なかなか手が動かなかったりするよね。
それは、相手の話をちゃんと聞いて、理解を示している、良い証拠だね。」
部下「(顔が明るくなる)そうなんです。しっかり聴かなきゃと思って」
松崎「相手の話しをしっかり聴くのは大事なことだよ。えらいね。」
部下「そんな、恐縮です。」
松崎「まず、話をしっかり聴くことが大事
その上で全てじゃなくてキーポイントを少ないワードでメモするとどうかな?」
部下「それならできそうな気がします。でもそれで議事録が書けるでしょうか?」
松崎「議事録は話した言葉そのままを書く必要はないから、
キーワードとキーワードを穴埋めするのは創作活動みたくまとめていくといいよ」
部下「そっか、そのまま書かなくてもいいんですね。できそうな気がします」
ポイントは相手の行動の中で、相手が気づいていない良い部分です。
ここだと、
メモが取れない→話に集中してしっかり聴いている
というところをみつけるのが、ポイントです。
本人がダメだと思っている行動をリフレーミングして、
「自分はダメじゃない」と気づかせてあげることですね。
人は誰しも、自分を認めてもらいたいと思っています。
悩みを打ち明ける奥さんも、
「認めてもらいたい」「理解してもらいたい」
ということが目的である場合が少なくありません。
そうではないですか?
もうひとつ、私がNLPコーチングをした方でこんなケースがありました。
クライアントさん(以下C)「兄とどうしても距離をおいてしまうんです」
私「具体的にはどうしてしまいますか?」
C「実家に帰ってくるように言われるんですが、
兄がいるときは理由をつけて実家に帰らないようにしているんです」
私「お兄さんと会うとどうなってしまうんですか?」
C「いつも口論をふっかけたり、私が冷たく接してしまうんです」
私「それは、お兄さんを傷つけないように、
知らぬうちに、実家にいかないようにしているのかもしれませんね。」
C「(ハッとなる)え?」
私「ひょっとすると、お兄さんとの関係を守るために
そうしているのかもしれませんね」
C「(目が潤み、涙が出る)そうなのかもしれません 本当は仲良くしたいんです」
私「それでは、お兄さんと仲良くすることを目標にして、方法を考えていきましょうか」
この場合、クライアントさんが「兄を避けている」ということに、
頭では「良くないこと」と思っているかもしれません。
※コーチングであれば、相手の話をしっかり聴いて、
「決めつけないようにする」こともポイントです。
実際はもっと相手の話を深掘りして、慎重にリフレーミングしています。
そうすると、そのことの良い意図を探して、
「兄を避ける」→「相手との関係を守るために」
と言う風にリフレーミングをすると、
意識していなかった自分の意図に気づいて「ハッと」し、
「自分はダメじゃないんだ」と認められた気持ちになります。
この状態になってから、アドバイスをしていくと、
相手にスゥーッと言葉が入り、行動する気持ちがでてきます。
なにごともいきなりアドバイスをすると、
受け入れてもらえなかったりしますね。
(冒頭の部下と私の会話が良い例です)
これが、リフレーミングで相手をハッとさせる方法です。
ポイントは、これまでも伝えてきましたが、
相手がダメだと思っていることの
「良い意図」を見つけて伝えてあげることです。
皆さんもリフレーミングを使って、
分かりあえる人間関係を創りませんか?
最初は遊び心をもって、楽しんでやってみてください(*^_^*)
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